現状はまるで壮大な人体実験

放射性物質というものを人間が扱い始めてから、そんなに時間は経っていません。
加えて、こうしたデータを得るのに必要な実験は、当然ですが人命が懸かってきます、つまり基本的には人体実験、それも多くのサンプルで、長い時間をかけて実験しなくては、必要なデータが得られないのは明らかです。

もちろん事故等で被爆した人間の経過を観察して云々はできるでしょう、しかしそうした場合、同環境下に放置はしませんし、意図的に放射性物質で汚染された水・食料を与え続けた上で、子供まで作らせてみるでしょうか?
(万一そうしたデータが存在したとしても、政治的に存在を認めることはできませんね、それはそれでえらいことになります)
核兵器使用後の研究があると思いますが、核爆発と原発では、構造も、使用する核物質も異なりますので、役には立たないでしょう。
皮肉なことに、核兵器の方が格段に汚染が少ないと言わざるを得ません。


とまあ、そんなわけで、今回の参考になるような総合的なデータは無いでしょう。
あるのはせいぜい、水の場合だの、大気がどうこうだの、土壌表面だの、外部被曝で何mSv浴びた場合だの、セシウムが~だのと、断片的なものばかりでしょう。
それらを全部組み合わせた上で、子孫まで残してみて結果としてどうこう、なんてデータ、あるわけないんです。



さてここで、前例として「チェルノブイリ~」を挙げる人、どうでしょうか?
旧ソ連でも、今回の福島より低いレベルの地域で、さんざん初動が遅れたと言われながらも、36時間で避難を開始させています。
その後チェルノブイリ原発周辺の広域が立ち入り制限され、高度汚染地域での農牧業は禁止されました。

加えてチェルノブイリ周辺は安定陸塊なので地震もほぼ無いと考えていいですし、海がないので津波もありません、ついでに台風等もありません。事故後の不確定要素は福島より格段に少ないわけです。

地震・津波・台風全てがある福島、初動で避難の決断も下せなかった政権の元、より高い汚染度で人が住み続け、生産活動まで継続している現状、チェルノブイリは比較対象として適当でしょうか?


現在、チェルノブイリでも無かった条件下で、大量の日本人が現在進行形で生活しています。
これはつまり、先程の私の問いに答えを出すべく、壮大な人体実験を行っているのと同じ状況です。
不謹慎ですが、一級のデータが多数得られるでしょう。
もちろん、大丈夫だったという結果が待っているかも知れません、しかし、そうでなかった場合のリスクが大き過ぎます。

私はよく判らないので、逃げる方を選びます。
自分はともかく、命に関わる賭けに子供達をも巻き込むより、とりあえず逃げておいて、やっぱり大丈夫だったじゃんバカ、と笑われた方がマシだからです。
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福島の放射能汚染は大丈夫なのか - Index

  1. 安全の根拠は無い
  2. 現状は、現在想定できる中では最良の状態
  3. たぶん専門家も判っていない
  4. 現状はまるで壮大な人体実験
  5. それは風評被害なのか
  6. 最大の危険
  7. 願望と現実
  8. この先に待つもの

- 内容はあくまでも個人の妄想です -