それは風評被害なのか

事故後、「風評被害」という言葉をよく見かけるようになりました。

それを叫ぶ人たちの言い分は、「基準値以下なのだから」「人体に害はないのだから」、自分達の作物(等)が売れない・流通しないのは理不尽だ、といった感じでしょうか。

率直に私は、彼らが非常に気の毒に思います。
自分達の生活が、自分達に責が無いにも関わらず、根底から崩れてしまう、これを理不尽と言わずに、何が理不尽なのかと思います。


しかし私は、今回のは「風評被害」ではないと考えています、単なる「実害」だと考えます、少なくとも消費者にとっては。
色や形は変わらないものの、旱魃や洪水等でやられたのと同じで、売り物自体が無くなったのと同じとして考えるしかないと思います。
そして、売れない原因は何なのかと訊かれたら、「正当防衛」ないし、それに類するものだと答えます。



よく考えてみて下さい、これがもし、「放射性物質」ではなく、んー、もっとわかり易く「毒」だとしたらどうでしょう、じゃあメジャーどころで「メチル水銀」と「六フッ化クロム」で。

「風評被害」と言っている人に伺いましょう。
「こちらの野菜、少々メチル水銀と六価クロムが含まれていますが、健康には影響ありません」
と言われたら、買いますか?口にしますか?自分の子供に与えますか?
他にも同種の選択肢があるのに、わざわざそれを選びますか?
買わないからと非難されたらどう思いますか?
私だったら、いくら非難されても、絶対に買いません。
普通に考えて、それを買えと言うのは横暴でしかありません、それか消費者から選ぶ権利を取り上げますか?


そもそも、今「風評被害」を連呼している人達は、チェルノブイリ事故直後に、その近郊で採れた農作物等を、安心して買い求め、口にできた人達ですか?
当時は、遠く1500キロも離れたヨーロッパの農作物まで汚染され、輸入食品の安全性云々で、日本中が大騒ぎしたわけですが、より近い今回はより安全なんですとでも言うのでしょうか。


そんなバカな。


それに、例えばある種の野菜で、基準値以下だから風評被害云々言っていたとして、人間はその野菜ばかり食べるわけではありません、水、米、肉、他にも色々なものを口にします。
飲食による摂取だけではありません、呼吸による摂取に付着等、色々考えられますが、食物として安全かどうかという問題は、経口で摂取する放射性物質の総量が主な問題だと私は思うわけですが、違うんでしょうか?


私の考えが間違っていないのなら、汚染度が確実に高いもの、少しでも危険と感じるものを積極的に避けるのは、正当な防衛策だと思います。
それに四の五の言うというのは、正当な防衛策も行使せず、座して不要な危険に身を晒し続けろと言うのに等しいと思いますが。

何、危険じゃないとな?
何が危険かは、人がそれぞれ自分で判断することだと思います、それってかなり基本的な自由だと思うわけですが。
そもそも、もし将来どうにかなっても、風評被害だと叫んでいる人達が責任取ってくれそうにはないですし。

もし、風評被害だ風評被害だとギャーギャー言うような施政者がいるとしたら、その人物を支持した人は猛省すべきでしょう、守るべきものが何かを、明らかに理解していませんから。



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福島の放射能汚染は大丈夫なのか - Index

  1. 安全の根拠は無い
  2. 現状は、現在想定できる中では最良の状態
  3. たぶん専門家も判っていない
  4. 現状はまるで壮大な人体実験
  5. それは風評被害なのか
  6. 最大の危険
  7. 願望と現実
  8. この先に待つもの

- 内容はあくまでも個人の妄想です -