最大の危険

さて、いきなり話が逸れますが、人間にとって最も重要なことは何でしょうか。
まあ色々な考え方があると思いますが、一歩引いて、人間を一生物として考えてみましょう。


生物の存在する意味というのは非常に曖昧ですが、あらゆる生物にとって、一義に重要なのは「生存」であり、そして「子孫を残すこと」です。
人間に限って、何やら人生に色々意味やら意義やらを主張したり、見い出そうとしますが、それも生存あってのものですし、子孫を残さないと人間自体が存在しなくなります。人間も、一種の生物であるという事実からは逸脱することはできないわけです。
(ここで異議のある人、この辺は思想の問題だと思いますので、哲学板にでも行って下さい)


さて、今回の事故の結末として最も恐ろしいのは、広範囲で放射線によりDNAが損傷を受け、日本人が健康な子孫を残せなくなることだと私は考えています。

日本の首都圏の人口は4000万人に迫り、世界最大の人口密集地帯です。単純計算で日本人のおよそ3人に1人が首都圏に住んでいるわけですが、そのエリアの多くは、既に大なり小なり放射性物質で汚染されており、他国の居住基準を遥かに超えている地域も多いようです。
汚染源からは、日々汚染物質の流出が続いていますし、加えてその地域の人間が口にする水や食べ物は、必然的に近隣の地域から多くが供給されていますから、必然的に汚染源に近いほど危険と考えていいのではないでしょうか。
少なくとも、遠い方が安全だということを否定は出来ないでしょう。

水道水も雨水に依存しています。野菜や果物は述べる必要もないでしょう。
肉や魚、卵、牛乳等は、生物濃縮により、より高い濃度で人体に入ることになります。
現実的な生物濃縮の最終的な成果と言える母乳とか、どうなってるんでしょう、誰かガイガーカウンターで測定して公表して頂きたいものです、そのくらいしないと、多くの人は判断がつかないでしょう。



私が心配するのは、こうして判断がつかずにモタモタしている内に、多くの人が被爆によりDNAに損傷を受けた場合、しばらく後にこそ恐ろしいことが起こるのではないか、ということです。

癌や白血病は「基本的には」一代限りです、誤解を恐れずに言えば、これらの場合はさしたる問題ではありません、当人や家族には気の毒ですが、一世代で影響が終結するからです。
これらの疾病による一過的な人口の減少は、一般的な大災害での人命被害と大きな違いは無いと見做せなくもありません。
しかし、遺伝子異常、例えば生殖能力が著しく低下した場合、また、正常な子孫を残せなくなった場合、どうなるでしょうか。


ここで重要なのは、首都圏+東北の人口が非常に多いので、その中である程度の人に染色体異常が発生した場合、たった数世代で、日本の人口構造に壊滅的なインパクトを与える可能性があるということです。

首都圏は、過疎が進む地方よりもはるかに若年人口が多いことは中学生でも知っているでしょうが、そうした若年世代及びその次の世代が、まっとうな子孫を残せなかった場合、どうなるでしょうか。
特に彼らが、汚染地域以外の健常な異性個体と配偶した場合、正常な生殖能力保持者の(子孫の)生産性をも毀損するため、加速度的に正常な日本人の数が減少することになると思いますが、気のせいでしょうか。


これは非常に危険な、最悪の場合、亡国の可能性をも孕んでいるように思います。
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